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第1章 53 闇の中の侵入者

ผู้เขียน: 結城 芙由奈
last update ปรับปรุงล่าสุด: 2025-08-18 21:27:57

「ふぅ……やっと【聖水】の原液が完成したわ」

机の上には光り輝く10本の小瓶が乗っている。

この光り輝く液体を手桶の場合、ほんの一滴垂らすだけで【聖水】に変化させることが出来る。

「これだけあれば、きっとあの村も救われるはず……」

時計を見ると、既に21時を回っていた。

「ええっ!? もうこんな時間だったの?」

そう言えば作業の途中で手元が暗くなってきたから、アルコールランプを灯した記憶はあるけれど……。どうも錬金術を使用している間は時間の感覚が分からなくなってくる。

「明日も早いし、もう眠った方が良いわね……」

出来上がった【聖水】の入った瓶を割れないように布で1本1本包むと麻袋の巾着に入れ、念の為に枕の下に隠した。

「ここに隠しておけば……多分大丈夫よね?」

寝間着に着替えると部屋の明かりを消して、ベッドの中に潜り込むと、目を閉じた。

いよいよ、明日は『シセル』へ向かうことになる。

一番問題が発生している『レノスト王国』最後の領地へ――

****

 ベッドに入って、どれ位時間が経過しただろうか……。

ミシッ……

ミシッ……

床を踏みしめるような音で、ふと目が覚めた。

何……? ま、まさかこの部屋に誰かいるのだろうか?

静寂に満ちた暗闇の中で、人の動く気配を感じるというのは恐怖以外の何物でも無かった。侵入者は何かを探しているのか、足音を立てないように動いている。

一体誰がこの部屋に……?

恐怖で身体の震えが止まらない。

メッセンジャーバッグの中には侵入者の興味を引く物は一切入っていない。

錬金術を行なう為に必要な道具は全て私が使っている枕の下に隠してある。

侵入者がこちらへ来ない限り……見つかるはずは無いのだから。

お願い……どうか、諦めて早く部屋から出ていって……!

その時――

「チッ! ここには無いか……」

部屋の中で舌打ちする声が聞こえたかと思うと、暗闇に声が響き渡った。

「目が覚めているんだろう?」

「!」

その言葉に冷水を浴びせられたかのように、全身から血の気が引くのを感じた。

「……」

恐怖の為に一言も言葉を発することが出来ない私に、再度暗闇の中で侵入者は追い打ちを掛けてくる。

「寝たふりをしてごまかせるとでも思ったか?」

「わ、分かったわ……」

言うことを聞かなければ、どんな目に遭わされるか分かったものではない。ゆっくりベッドから起き上がり、侵入者
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